東京大学の講義をweb公開コンテンツにするお仕事始まっています。
まずは「学術俯瞰講義」という、錚々たる物理のお話から作業中。
もうすぐここで公開されるんで見てみてください。
聞いていて相当面白いのですが、分からんところはさっぱり分からんですw
一番の感想は、授業の体裁の変化。わちきが学生だったころから雲泥の差。
先生方はパワポで資料を作り、投射して授業なさいます。
版書しないんですね。生徒もノートに写す、という行為が無くなってます。
じっと聞く。まあ、メモする人はメモしてますけど。
後ろの調整室で見てる僕は面白いんです。先生のアップを常に注視しているので、
一挙一動が面白く伝わってくる。さらにヘッドフォンで生音を聞いていますし、
編集もしてるのでインタビュー状態に近いかもしれません。
高齢の先生も多く、お体の調子もあまりよろしくないので座ってお話されることも多いのですが
さすが学者の魂と申しましょうか、説明に熱が入るとオーラがふつふつと出てきます。
しかし、生徒さんは大変です。月曜の6限。終われば20時。
おなかも減ります。(常にこちらもなんですが)
さらに収録のため薄暗くした講堂。先生の細い声(マイクを通してますけど)。
こんな不利な条件の中で、睡魔に襲われる方も多いかと。。
まあ、しょうがないかなと思うのです。クロースアップがない。
さらに版書を写す、という最高に便利だったオートマチスム、記憶術に頼れない。
(パワポの量も多いですしね)。
なんで、パワポで授業するという行為が良いのか悪いのか、微妙なところ。
黒板を広く使って教壇を駆けるメリハリもよいものだったんですね。
しかし振り返るにこれってなんだかチルアウトのDJステージみたいだな
とか思ったりもしてます。静かに興奮する。そういうパフォーマンスって大事ですし、
そういう環境を作る演出というのも大事。
ああメディアリテラシーとアングラ文化のシアワセな結合ってか。
なんざんしょ。