「扉」でMotorまさひろくんに、長崎のユロさんの話をようやく聞いた。
彼はこの春を前に突然居なくなった。webの世界ではまだ居る。mixiでもまだ居る。
でも彼はもう存在していない。
僕には彼のことを正面切って語るほどの関係はなかった。
風立が世に出てより彼が積極的にwebに出していたtipsを拝見し、softadvanceの心温まるサポートのサイトや、motor掲示板での発言で彼の積極性をよく見ていただけだ。
そんなユロ氏に会いたくて、最後にMIXプロジェクトの誘いをかけていたのだが、
矢先の出来事だった。
たいていの場合VJはあまりに孤独だ。オーディエンスからはヲタク呼ばわりされ、照明には煙たがられ、オーガナイザにはいつもしてやられる。重い機材を担ぎ、黙々と結線し、
粛々と一晩にわたり映像を提供しつづける。
そして毎朝、朝日の中で、積み重なった徒労と債務に背を向けて、ベッドの上で妄想する間もなく泥のように日曜日を眠って過ごす。翌朝からはリテラシーの低いPCユーザの苦情に対処しないといけない。ゴリ押しかつディレクター気取りの顧客のわがままを成就しなきゃいけない。
いつだってVJの住むところは不況時のデトロイトみたいなもんだ。
でも、それぞれの地場でVJは考えている。体験を着実にリテラシーとして刻み込んでいる。
時代がそれに追いついて来はじめている。
そんな矢先にユロ氏は消えた。僕は正直とてもくやしくてたまらない。
5/5の朝、5;00。「扉」の最後。いつもの通り僕はいたたまれない気持ちになりながら
吉田といっしょに太陽に逆らって映像を出そうとした。イニシアティブは握った。夜は制した。
だが最後の観客の賞賛は我々のものではない。
これでいいのか?
Posted by szk at May 10, 2006 1:44 AM SZK5月6日の深夜、ふとTVに目をやると広島であったファッションショーの特集が流されており、プラチナチケットを手にした人々が向かう会場となる建物の外壁には、幻想的なアルファベットのロゴの映像がゆらりと。それをショーを盛り上げる一部分として取り扱う番組。けれど、その機材を操っている方へのインタビューはほんの僅か。名前も職種も取り上げられない。「これだけの機材は広島にはないので東京から持って来ました。ベンツの一番高いやつが1台買えます」の部分だけ。あとは、こちらの出身でGUCCIのショーも手がけているという演出家や、プロデューサーやモデルや、裏方のスタイリスト、ヘアメイクへのインタビュー。彼ら彼女らだけは大きく取り上げられており全くもって怪しからぬ。と途中から観るのをやめた。
でも、本日のブログを拝見し「時代がそれに追いついてきはじめている」というくだりに、うん、と頷く。
唐突な書き込みごめんなさい。長野、お疲れさまでした。
Posted by: ple at May 10, 2006 11:06 PMお元気そうで、何よりです。
そのショーにはもしかすると
osamucom先生が絡んでいたり、するかもしれませんねw