barbour2着、修理上がる。
4月終りに出して、戻ったと連絡が来たのが11月14日。
お願いしたのは吉祥寺のA&F。
あんまり冷えるので催促の電話何度もしました。
ごめんなさい。
非純正品、古い商品にもかかわらず、きちんとした修理をしていただきました。
あらためて御礼申し上げます。
で、結論から申し上げますと、高くつきました。
2着で5万弱。新品のコートが買えるお値段でございます。
内容は、大満足です。すごい、と言っても良い。
いまどきこんなサービスができる存在がそもそも素晴らしい。
では詳細。
■BORDER COAT
元をただせばこれ、非英国純正品。
ニュージーランドのライセンス品です。2004年の品。
当時日本では扱いがなく、いろいろ見ていても5万越えしてしまう品ですが、
NZの通販で購入したら3万強。
さほど荒い扱いをした記憶もないのですが、
重いThinkpad入りのカバンを毎日担いでいたり、野外パーティに着ていったりしてるうち
右の胴には大きな裂け目が出来、右肩は擦り切れてきてました。
かような傷には全部パッチを当ててくれている丁寧さ。
大きい傷は右胴だけなのに、バランスを考慮してか、
ユーザの難癖を悟ったのか、胴全部グルリと当て布してくれてます。
袖にいたっても同様。
手癖の悪い僕のため、2枚とも肘の部分が劣化して裂けていたり、
袖先がずたずたになったりしてしまっていたのですが、
これを袖の下半分全てに当て布をかますことで、見事に解消。
裾ほつれ対策のパイピング加工は袖にとどまらず、
裾やハンドウォーマーポケットにまで全部やってもらいました。
■MOORLAND
15年・・・正確には14年くらいの品物です。渋谷の丸井で購入。
改めて見たら三井物産のタグがついてました。今や絶版品のヘビーウェイトモデル。
最大の問題はポケット。フラップもボロボロだし、
フラップが引っ張って本体に裂け目が広がる状態。
これも見ての通りの仕上げ。フラップは交換。裂け目は左右にあったのだけれど、
丁寧に補修を施してくれました。
MOORLANDの厚手の生地は絶版らしく、同じ布というわけにはいかなったようですが、
十分ゴツイ素材でがっちりカバーです。
ぼろぼろだったインナーの裾回りも、右から左にびちっと伝統のタータンを貼り込み、
一発で修理完了。
納期の遅さが納得できる、職人のお仕事じゃないでしょうか。
ただし、おそらくリプルーフしたオイルが中に染み出している模様w
内張りが劣化してるんでしょう。
キレイなジャケットやシャツの上には羽織れないかもしれない。
古いものはやはり古びているのです。
しかし昨今は「古いようにみせかける」「便利なようにみせかける」ものばっかりですゆえ
こんな思いを噛みしめるってのも有意義かつ贅沢な体験だということで。