三丁目の夕日だかなんだか。テレビでみたけど。
CGで再現される昭和30年代とかなんだとか。
それなりに出来はいいけどな。
だけど話に力が無さ過ぎじゃね?
絵に広がりも無いしさ。
人情紙風船のあのやるせない長屋のたたずまいととカラッとした抜けの良い空を
思い出しましたよ。
そんな技術があるんなら
つゆのあとさき やってくんねかな。
日比谷から市ヶ谷本村町まで
外堀沿いを走る市電の車窓と、行き着いた坂上の場末の雰囲気こそ
描くべきなんじゃないのかな。
だいたいがな、そも江戸はフラットな都市じゃねんだぜ。
それを室町あたりから実はあーだった、なんて
すごい違和感あるんだよね。
で、先日、そんな荷風大先生の行きつけ「アリゾナキッチン」に
ふらっと入る機会があり、てきとーにハヤシライス頼んでみたんだけど、
うまかったぜい。普通にうまいな。
先生抜きにしてもあれだけの物喰わせてくれりゃ十分だべ。
barbour2着、修理上がる。
4月終りに出して、戻ったと連絡が来たのが11月14日。
お願いしたのは吉祥寺のA&F。
あんまり冷えるので催促の電話何度もしました。
ごめんなさい。
非純正品、古い商品にもかかわらず、きちんとした修理をしていただきました。
あらためて御礼申し上げます。
で、結論から申し上げますと、高くつきました。
2着で5万弱。新品のコートが買えるお値段でございます。
内容は、大満足です。すごい、と言っても良い。
いまどきこんなサービスができる存在がそもそも素晴らしい。
では詳細。
■BORDER COAT
元をただせばこれ、非英国純正品。
ニュージーランドのライセンス品です。2004年の品。
当時日本では扱いがなく、いろいろ見ていても5万越えしてしまう品ですが、
NZの通販で購入したら3万強。
さほど荒い扱いをした記憶もないのですが、
重いThinkpad入りのカバンを毎日担いでいたり、野外パーティに着ていったりしてるうち
右の胴には大きな裂け目が出来、右肩は擦り切れてきてました。
かような傷には全部パッチを当ててくれている丁寧さ。
大きい傷は右胴だけなのに、バランスを考慮してか、
ユーザの難癖を悟ったのか、胴全部グルリと当て布してくれてます。
袖にいたっても同様。
手癖の悪い僕のため、2枚とも肘の部分が劣化して裂けていたり、
袖先がずたずたになったりしてしまっていたのですが、
これを袖の下半分全てに当て布をかますことで、見事に解消。
裾ほつれ対策のパイピング加工は袖にとどまらず、
裾やハンドウォーマーポケットにまで全部やってもらいました。
■MOORLAND
15年・・・正確には14年くらいの品物です。渋谷の丸井で購入。
改めて見たら三井物産のタグがついてました。今や絶版品のヘビーウェイトモデル。
最大の問題はポケット。フラップもボロボロだし、
フラップが引っ張って本体に裂け目が広がる状態。
これも見ての通りの仕上げ。フラップは交換。裂け目は左右にあったのだけれど、
丁寧に補修を施してくれました。
MOORLANDの厚手の生地は絶版らしく、同じ布というわけにはいかなったようですが、
十分ゴツイ素材でがっちりカバーです。
ぼろぼろだったインナーの裾回りも、右から左にびちっと伝統のタータンを貼り込み、
一発で修理完了。
納期の遅さが納得できる、職人のお仕事じゃないでしょうか。
ただし、おそらくリプルーフしたオイルが中に染み出している模様w
内張りが劣化してるんでしょう。
キレイなジャケットやシャツの上には羽織れないかもしれない。
古いものはやはり古びているのです。
しかし昨今は「古いようにみせかける」「便利なようにみせかける」ものばっかりですゆえ
こんな思いを噛みしめるってのも有意義かつ贅沢な体験だということで。
嫁:会社の皆さんへのお土産どーすんのげ?
オレ:んー。八橋だろ、ゴマの黒いので、いんじゃね?
ん、ちょどまで。
このせんべ、いぐね?
以後:発見>購入>配布>好評
ンマー
ンマー
ンマー
うちのお嫁さんの修学旅行は東京と日光だったそうで。
おいらは逆に中学、高校ともに京都・奈良。
奈良では念願の正倉院展が開催中。
JR東海の例の京都キャンペーンも始まりました。
仕事は・・・いろいろすまん。
5月のGWから忍の一文字でもあったのでね。
まぁ、夏休みです。
ということで
・三千院
・正倉院展
・東大寺
・法隆寺
という、修学旅行コース。
三千院と法隆寺、ともに閉館間際の、薄暮の閲覧。
阿弥陀如来と夢にまでに見た夢殿、救世観音を
暗闇の中で凝視してきました。
なんという僥倖。
かすかな自然光でものをじっくり見据え、観察する。
今だからできる、今じゃなきゃできないことです。
贅沢をした秋です。