遅れてようやく全話を見て、小説も読みました。
1期、2期、そして映画、という現状ですが、
時代性を強く感じるのは、角川書店の絶大な力。
同じ話を8回にわたって繰り返す。
時系列を無視する。
再放送に新作を織り交ぜる。
全部が消失映画に向けての布石です。
うまくいってるかどうかは別にして、
すくなくともここまで野放図な放映形態はこれまでなかった。
従来こんな企てをしたら、「打ち切り」でしたよね。
でもハルヒに関しては角川がクライアントであり、権利保持者でもある
テレビ番組っていうコンテンツ。
U局であっても、「テレビ放映」の歴史にそんなコンテンツ形態はなかったんじゃないかと。
視聴率は関係ない。
それよりYOUTUBEにどれだけ引用されるか。
webアクセスが増えるか。
DVDがどれだけ売れるか。キャラクターソングが売れるか。
とんでもないやり方を考えたもんです。
メジャーな地上波では広告が入らないので
あからかにコンテンツがジリ貧になってるというのにね。
でも恐ろしいことに、
この新しいモデルも、既に過去ですよね。
同様なやりかたで化物語などが次々と出てくるし、
U局をTBS系、音楽をコロンビアにすればけいおん!になる。
で、角川が来春の消失映画をどうするのか。
発売延期の「驚愕」をどうするのか。
SSの「微笑」とか見ると、どうするんだろ、困っているだろうなとも思うのです。
なので、ハルヒはあらゆる意味で楽しみにしてるんです。
同誌は、掲載漫画をWebサイトで丸ごと無料公開するなど画期的な取り組みが注目を浴び、「あちこちのメディアに取り上げていただいたことが、結果的に『大宣伝』となったようで、売り上げもめでたくアップ」しため、浮いた宣伝費を値下げに充てたという。
「モーニング・ツー」最新号は半額の190円 「宣伝費を読者に還元」 - ITmedia News
雑誌がいい悪い、と語る以上にその存在自体が忘れられてるから、
いやいや、いいもんやってるんだよってもっとwebで叫べばまだまだ売れる余地はあるんですよ。
と、tumblrで呟いてしまった続き。
雑誌の中身を見ればよいものだって気づくんです。
だって大概はきちんと作りこんだ記事、コンテンツなんだから。
だけど、雑誌の存在自体が忘れられちゃってるから
売れなくなってる。当たり前じゃないですか。
買う、買わないという行動の前に、
人々はまずその存在を忘れちゃってるんです。
だって発売日とか、もう覚えてないわけですよ。
この時勢、月1回の更新されるコンテンツなんて、待てないじゃないですか。
でもね、世に出るその中身はいいんです。
だから発売日に、その雑誌をヒトカケラでも見たとき、
瞬間、良さは伝わる。伝わることは多い。
でも決定的に発売日覚えてないんですよ。
だから今様のwebでその存在を、雑誌名だけでも、アピールしまくらないといけないんですよ。
接触機会を増やさないといけないんですよ。
それをwebで実売が喰われる、それはできん、とか言って
いつもwebアピール、施策をゴニョゴニョと潰しきてましてけど、
その結果、この一年で、もうボロボロじゃないですか、雑誌。
と、トートツなエントリーで復活してみたりする。